薬の副作用

薬は「もろ刃の剣」に例えられるように、病気を治すばかりでなく、時には人に悪い影響を与える場合があります。これを副作用と呼んでいますが、治療を続ける上でいつ起きても不思議ではないので、医師は治療という観点から副作用に注意しながら薬を使う一方、薬剤師は薬による危険回避の意味から、薬の副作用のチェックや副作用を起こすような誤った使用をしていないかをチェックする薬の安全管理者の役割を担っていると言ってよいでしょう。

薬剤師が医師と同じ視点で患者を見ていては、単なるミニ医師であり薬剤師の存在意義はなくなるともいわれています。薬剤師が単なる調剤マシーンとして終わるか、医師とは違う視点で薬を捉えて患者さんをサポートすることで将来的にも薬剤師と医師が連携していけるかが、今、問われていると言えそうです。

医療の中における薬剤師の役割は、実は私の若い頃から現在に至るまで常に問い続けられている問題なのです。

副作用の作用機序別分類①:薬理作用型

副作用を作用機序別に分ける考え方は、副作用がいつ起こりやすいか、すぐ薬をやめるべき副作用なのかどうかなどの判断基準にもなっています。現実には副作用が出た際には、とりあえずその薬を中止にするケースが多いと感じていますが、知識としてこの機序別分類は必要です。

パスカラニュースもこの考え方をベースにした話題がいくつもありますので、簡単に機序分類に触れておきます。この機序の解説は菅野彊氏の著書に記載されていますので、詳細を知りたい方はそちらをご覧ください(巻末参考資料参照)。以下は菅野氏による副作用機序別分類の一部私流の解説になります。

まず副作用を次の3つの機序に分けます。①薬理作用型、②薬物毒性型、③薬物過敏症型、そして4番目として④機序不明を加えます。これらはさらに再分類されますので以下で概略を解説します。