日曜日は午前中アンバリッド(廃兵院)にてナポレオン1世(在位1804年~1814年、1815年)の墓・軍事博物館を見学したあと、フォンテーヌブロー・バルビゾン半日観光に参加しました。

フォンテーヌブロー宮殿はパリの南東65キロにあるフランス王の狩猟用の離宮で、2月に行ったベルリンとポツダムのような関係かもしれません。

リヨン観光で見た絹織物で飾られたナポレオン1世の寝室・執務室以外に、フランソワ1世(在位1515年~1547年)以来300年以上の歴代の王によって逐次増改築された部屋が残されており、ヴェルサイユ宮殿のような統一性はありません。

イタリア戦争を戦ったフランソワ1世がルネッサンス様式をフランスで最初に取り入れた宮殿で、各時代の建築様式の変遷がよく分かります。半日観光ですので、バルビゾンはバスで表通りを走っただけです(ミレーの「晩鐘」の背景の村を通りすぎました)。

有名な画家たちの泊まったホテル、アトリエが残されていて今やパリ近郊の高級別荘地であり、日本人の観光客で一杯です。来週から学校の春休みを利用して家族がロンドンに来ますので、ヨーロッパ紀行文はしばらくお休みです。

大手総合商社ニューヨーク駐在員のCさんからお褒めを頂いたのですが、種明かしをすると、週末旅行の帰りの時間待ち・機内(車内)を利用して家族(主として娘です)向けに日記兼随筆(父が娘に語るヨーロッパの地理・歴史――ただ上の娘は一瞥もしてくれません)を書き、帰宅後ロンドンから東京の自宅にファックスします。

皆さんへの紀行文はそれに若干の加筆をして電子メールしています(従って皆さんがご覧になるのは東京時間火曜日早朝となることが多く、火曜日早朝の定期便となります)。

原稿があるのでそれほど時間は掛からず、仕事に差し支えることはありません(言い訳でなく本当です)。

というわけで、家族がロンドンにいる(もしくはヨーロッパ家族旅行)期間中は、家族向け日記兼随筆の原稿がなく紀行文も無いことになります。

今回のヨーロッパ家族旅行はパリを予定しており、私にとっては2回目・3回目の場所で鮮味に欠けることもあります。ただ訪問観光先は簡単にお知らせしようと思います。
 

※本記事は、2021年8月刊行の書籍『ヨーロッパ歴史訪問記』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。