愛と死

愛は死を恐れません

死をも生きる

力です

惑星地球は「協調的貢献的利他的生態系」であり

地球生命は「死んで自らを他の生命に供する利他的遺伝子を背負っている」という

生物哲学ヤコブ・フォン・エスキュルの直観を大橋力が証明する最新研究を発表しました*

わたしたち地球生命は

利他に生き利他に死ぬように生まれています

利他に生き利他に死ぬとき喜びが最大になるように生まれついています

ただし 人間の利他的基本設計には 利他に至るまでの利己的な成長段階がありました

2500年前にシャカは それを親と子 大人と未成熟のガキ 

与える人ともらう人 布施する旦那ともらうだけのガキという対比で説明しました

人間は成長して

ガキの利己を乗り越え 本来の利他的自己

利他を尽す大人になって死んで(往生)いくのだと

長くて短い21世紀に至る人間の歴史はその成長段階 ガキの利己性の肥大の歴史でした 

ギルガメッシ王以来 人間は地球から奪うだけ奪って都市建設に狂奔 地球から多くの

同胞の生物種を絶滅させました それが自らの絶滅に繋がることに気づくこともなく*

2020年に始まったコロナパンデミックは

その肥大した人間の利己的ガキ性に光をあてました

人間の利他への成長段階である利己的自己はわたしたちの内なる癌細胞のようなものです

いまこそヒトが大人になるとき

もうわたしたちを生み出した地球から奪うのではなく

わたしたち自身でもある地球にその豊かさをお返しする大人になるときです

自己解体のスイッチを

自ら押すときがきました

わたしたち自身のなかに生れ共存していた癌細胞は宿主の死と共に死滅します

いまこそ

自分のなかの利己的餓鬼性を解体し

利他的自己へジャンプするときがきました

自分自身のため

生命システムのため

利己的資産の放棄=自己解体を選ぶときがきました

ビルゲイツは利己に肥大した17兆の資産を社会に返す

習近平は人権侵害と領土拡大の野望を捨てる

ひたすら愛することに目覚める

2021のコロナ後の世界

それは人間が自らの利他的遺伝子に回帰する

古くてあたらしい生命の「ふるさと帰り」の旅程に入ります

今のあなたが次のあなたに

今のわたしが次のわたしたちに

愛のバトンをつないでいくタイミングです

川を遡った鮭が次世代に生を託してその頂きで果てるように

わたしたちは歓喜に生き 次の群れのために

歓喜のうちに自ら果てるでしょう

愛は

生きる勇気です

生きるために死ぬ勇気です

死ぬことは

次に生きること

愛することは生きること死ぬことのすべてです