Q.部下がナルコレプシーかも?

A.まず専門医の受診を勧めてください。持論ですがナルコレプシーだったとしたら他の部下よりも寝てしまうだけですし、サボりたいと思っているナルコレプシーを抱えた方はいないと思います。屁理屈と言われるかもしれませんが、健常者がトイレに行くのと同じように私たちは眠ってしまうだけです。どちらも同じ生理現象です。仮眠を許可する等の対応があれば十分に働くことはできるはずです。寝るということにばかりフォーカスするのではなく、もっと他の側面に着目してみれば見え方も変わるでしょう。私もそんな上司や同僚と巡り会うことができた場所では仕事は楽しく感じられて働くことができました。

Q.子供がナルコレプシーかも?

A.子供の抱えるナルコレプシーを心配するあまり、障害に目が向きがちだと思いますが子供自身に目を向けていただけたらと思います。それだけで十分ではないでしょうか。私は両親からそんな接し方をしてもらい本当に救われ、何度も支えてもらっています。感謝しかありません。

Q.正直、根性が必要では?

A.病気なので根性でどうにかなる話ではありません。この話をナルコレプシーを抱えた方にすると、いい思いをする人は一人もいないでしょう。しかし、全部が全部根性ではないかというと、そうとも限らないと私は思っています。ナルコレプシーと分かり仕方ない面もありますが、どのようにナルコレプシーと向き合うかが大切になります。ナルコレプシーと診断されて終わりではなく、ナルコレプシーと向き合っていくためには、周囲の方から認めてもらえるような努力、周囲の誤解に負けないメンタル等必ず根性が必要だと思います。

Q.起業って私にもできますか?

A.起業は誰でもできます。生活を安定させるのは楽とは言えませんが。でも、ビジネスについて学んでいなければ当然です。私は、「今後の生き方」から「ビジネスの作り方」まで一貫してサポートしていますが、迷っているなら、「今後の生き方」を見つめ直すことをオススメします。最近はネットで副業だってできますし、あなたに合った選択肢は必ずありますよ。

※本記事は、2021年8月刊行の書籍『ナルコレプシーと生きる ー向き合い方から在り方へー』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。