ツイン・エネルギーとしての働き

満ち足りることと変えること。このツイン・エネルギーは、私たちが変わる必要がない存在であり、同時に、変わり続ける存在である、というパラドクスを伝えています。このツイン・エネルギーが伝えるメッセージは、自分が不十分だと感じることがあっても、完璧さを求めず、少々欠けていることをむしろ良しとして満ち足りていく大切さです。

その上で、満ち足りた状態を維持するためには、必要な変化を受け入れ、エネルギーを活気づかせてゆくことが大切だとも伝えているのです。時には変化を自ら起こし、状態を一新させ、満ち足りた状態を取り戻すことも促しています。このツイン・エネルギーの願いは、私たちがイキイキと満たされて生きることです。

玲奈の物語

玲奈は、今年からある会計事務所で働くことになった新入社員です。配属された部署にはもう1人幸子という新入社員がいたことから、何かあったら彼女とお互いに助け合っていけるだろうと、玲奈は心強く思っていました。

ところが、数か月経ってみると、自分の中に拭い去れないある焦りを感じるようになったのです。それは、自分はどんなにがんばっても幸子には敵わない、というものでした。

幸子は、高学歴で仕事はそつなくこなし、容姿端麗なことも手伝って周囲を惹きつける魅力をもっていたのです。それに引き換え自分は仕事が遅く、何をやってもぱっとしない存在だ。自分は彼女より劣っている、何か欠けていると強く思うようになってしまったのです。

なんとか幸子のようにテキパキ仕事をこなし、積極的に動こうとするのですが、一層空回りしてゆくのです。自分が十分ではないという声は、日に日に増してゆき、ついには具合が悪くなって会社に行くこともできなくなってしまいました。気が付くと、玲奈は部屋にひとり閉じこもり、誰にも会いたくないと思うようになってしまったのです。もうどうなってもいい。それが玲奈の心の声でした。