本連載を読まれるに当たって

本連載では、工場におけるライン管理や、職場内での意識改革、さまざまな知識技能の習得のための勉強会などで使われている「用語」を用いて解説をしています。ライン管理に関する用語は多くの工場でも使われていると思われますが、用語に不慣れな読者もおられると思い、ここでまとめておくことにしました。本文中で意味のわからない言葉があった際に参考にしていただければ幸いです。

チョコ停

自動運転中の生産設備で材料が詰まったりズレたりしてチョコっと停止したり、標準作業以外での不稼働時間。手を出さなくてよいことになっているが、M/C(材料を送るコンベアなど)や材料の異常で手を出さざるを得ないために、ちょっと手を出す、手直す動作の時間のことで、会社によっては違いますが一般的に5分以内。

QC七つ道具

品質にかかわるさまざまなデータ(数値)を収集し、品質不良などを改善したり維持していくときに使うもので、パレート図、特性要因図、ヒストグラム、グラフ、散布図、管理図、チェックシートの七つがあります。不良を突き止めるために、チェックシートに記入し、優先付けをしたり、改善したら管理していくなど、製造現場ではよく使っています。

3S活動

整理、整頓、清掃の頭文字を取って3Sとしています。

整理とは、必要なものと不要なものを分け、不要なものを捨てることですが、何が必要かは監督者が判断基準をつくり決めることと思います。その結果、メイクスペース(新たな置場)ができ整理整頓しやすくなります。

整頓とは、必要なものを誰でもすぐに取り出せるよう、メイクスペースを活用し誰でもわかるように改善することです。

清掃とは、ゴミや汚れがない状態を維持することですが、清掃も改善しながら、ゴミや汚れがどこから発生しているか確認し、その発生源対策を進めることが重要です。これは簡単には改善できませんので、まず清掃を簡単にできるかから始めるとよいでしょう。