愛の定義

そこから
はいって いきます
どんどん なかに入っていきます

あいての
ひとみの 奥の奥の奥を
じいっと みつめてください

あなたも
ひとみの 奥の奥の奥を
じいっと みつめられるでしょう

そのまま みつめてください
そのまま みつめあってください
そのまま じいっとみつめあってください

なんだか 肩のちからがぬけ 額がらく~になり
ふしぎに とてもいい気持ちに なってくるでしょう
とっても やさしい気持ちが胸に やどってくるでしょう

そのうち あなたの視野から
あいての 実像が消えてしまうでしょう
たがいに たがいの内側をみつめあっている感じがしてくるでしょう

やがては じかんが消えて
ふたりが みつめあっているのは 今のことか 昔のことだったのか
はっきり しなくなって くるでしょう

そのとき じぶんが消えて
じいっと みつめあう あなたとわたしの 
くべつが ぜんぜんつかなくなって くるでしょう

ふたりの 奥の奥の奥の ひろがりのなかで
たがいの 境界が消えさり 溶けあい 繫がりあい 分ちがたく
ひとつに なっているのを かんじるでしょう
 
あなたは わたし
わたしは あなた
ふたりが ひとつのいのちを分けあっているのに気づくでしょう

とっても やさしい気持ちになって
無条件に 何かを やってあげたい気持ちに なってくるでしょう
そうです これが 地球の生きものの愛の働きです

銀行貸付 のように 返済条件付きの信用とは ちがうのです
無条件で 無報酬で ぜんぶやってあげちゃう
これこそ 地球の生きものの愛の衝動です

そのとき
わたしが あなたの なかにあり
あなたが わたしに満ちているのを感じ

鍵が鍵穴 にぴったり嵌るように
たがいに 不足分を おぎない
わたしが あなたによって わたしになれたと感じ

あなたに よろこびを渡し 世界によろこびを伝え
よろこび の頂きに達して よろこびのまま消えていくじぶん―
そうです これが地球の生きものの愛の幸福です