●睡眠のリズムと体温【効果:☆☆☆☆】

これは本当に基本的なことかもしれませんが自分の眠気のリズムを睡眠表でチェックし、どのくらい起きていると眠くなるのかを調べました。

私の場合、二時間以上起きていると眠気が現れやすいため、二時間以上覚醒状態が続いた場合、可能な限り五分でも仮眠を取るようにしています。仕事の休憩もこの二時間のサイクルをベースに考えて予定を組んでいます。

また人は入眠の際に深部体温の低下が見られます。それに伴い熱を放散するため、体表面の温度は上昇していきます(赤ちゃんが分かりやすく、眠くなると身体が熱くなります)。私の場合も、眠気が来る前には必ずと言っていいほど身体が熱く感じます。そのため、じんわりと汗をかき始める等眠くなってくる前兆があることに気づきました。

この二時間ごとの仮眠を可能な限り取り、そうでなくても身体が熱く感じてきた場合は仮眠を取るといった二つの工夫を意識しています。当然、薬を飲んでいないと突発的に寝てしまうので工夫のしようがありませんが、常に自分の身体の変化に意識を払い、病気と上手く付き合うようにしています。

●タバコ(決してオススメしません)【効果:☆☆☆】

我慢できない眠気に襲われている時に、友人に勧められてはじめてタバコを吸ってみました。その時はびっくりするくらい気持ち悪かったんですが、目が覚めたんです。

それからしばらくの間、習慣的に吸っていましたが、気がついたらまったく効果を感じられなくなっていました。それにどうしても起きていたいのに仮眠が取れない、といった状況でタバコが吸えるって環境はかなり珍しいと思いますので、あまり有効とは言えないですね。

ご存じの通り、タバコは健康リスクがとても高いのでオススメはしません。私も既に禁煙しました。

●独立・起業【効果:☆☆☆☆☆】

一番のオススメは、独立・起業です。当然、大変な時期もありますが、ビジネスをやったことで自分のことを深く理解することができますし、理想の生活を手に入れることだって可能になります。「ビジネスは最高の人生のリハビリ」と私は認識しています。生活の中で実践している工夫ではなく、人生を送る中で実践している工夫になってしまいましたが、参考になることを願います。

※本記事は、2021年8月刊行の書籍『ナルコレプシーと生きる ー向き合い方から在り方へー』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。