マイセン磁器の起源は1707年~1708年にアウグスト1世の宮廷錬金術師がヨーロッパで初めて白色磁器の製造に成功したことで、その製造法は長年極秘とされ1710年から1865年まではアルブレヒツブルク城内の工房で磁器が製造されていました。

昨年12月に行ったヴェネツィアはムラーノ・ガラスと海上貿易で富を築きましたが、ザクセン選帝侯国はマイセン磁器の製造で栄え、ツヴィンガー宮殿・ピルニッツ宮殿が同じアウグスト1世によって建設され、ヨーロッパ各地の美術品が集められて芸術の都としての名を高めた資金の一部は、マイセン磁器からの収入と思います。

 

マイセン磁器製造所の見学用工房では一連の製造工程を眺めることができ、また陶磁器博物館ではマイセン磁器の名品が並べられています。

直売店に行ってコーヒー/ティーセットを買おうと思ったのですが、ムラーノ・ガラスより1桁高い感じです(もちろん安物もあります)。

これはと思った赤のモダンな絵柄のセットは16,000マルク(日本円で約100万円)で妻と相談しないで買うにはあまりにも高すぎあきらめました。

 

午後はドレスデンに戻り、ベルリンまで列車で冬の北ドイツ平原をひたすら走りましたが、印象に残ったのはドレスデンを出てからはほとんど山らしい山を見なかったこと、林の中に白樺の木が多くちょうど長野県あたりを走っているような感じがしたことです。

ベルリンには夕方の到着、ドレスデンからの列車は旧東ベルリン地区が終着駅でホテルまでの市街電車の中から東ベルリン地区で進行中の建設工事用のクレーンが夕闇の中で林立しているのが見えました。

 
※本記事は、2021年8月刊行の書籍『ヨーロッパ歴史訪問記』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。