私の場合は、大体、筋肉トレーニングを7種目×3セット=21セット、それとStairMasterで30分程踏み台昇降運動をするから、どんなに早くてもワークアウトに120分はかかる。よくTVなどで、アスリートが「自分の身体を苛め抜く」という紹介の仕方をするが、あれは、全くミスリーディングな罪深い報道である。

彼ら・彼女らは、決して「苛め」たりはしていない。自分の80%の力で12回程度できるエクササイズを体系的にこなしていて、その過程で、必然的に汗が出たりする。それだけのことだ。本人たちは、自分の身体との対話に没頭している。睡眠、栄養など、良いトレーニングを支える条件が整った状態で行ってさえいれば、必ず、充実感を持って、終えるはずだ。

皆さん、フィットネスに近道はないのです。自分に合った方法を探すのは悪い事ではありませんが、忘れてはならないのは、(1)まず、自分の目標(例:ぽっこりお腹を引っ込める)を達成するには何が必要か、正しい知識を得ること、(2)そして、エクササイズ中は、いわゆる“効いている”部位に注意を集め、自然な呼吸を保つことです。

さあ、この原則を自分なりに咀嚼して、楽しい、そして充実したエクササイズライフを楽しもうではありませんか。

※本記事は、2021年7月刊行の書籍『未来を拓く洞察力 真に自立した現代人になるために』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。