極楽駅前

青鬼さんはしばらく考えて、言いました。

青鬼「そうだなぁ。そうやって聞かれると、難しいなぁ。皆を地獄と極楽へ送り届ける仕事を毎日していると、俺は人間というのは理性と本能の二つを混合した動物だと思っているんだ。

だから俺は、世のため、人のために尽くす人間が偉いなぁと思うんだ。その人達には、何か正義感とか、力強さ、優しさ、温かさを感じるんだなぁ。

それから家庭を大切にする人、正直な人……、そう言いわれると、まだまだ俺の好きな人間は沢山いる気がする」

私「じゃぁ、嫌いな人間は?」

青鬼「それはだな、地獄へ落ちる奴は論外だが、人の道を外れた奴、感謝のない奴、情けのない奴、上司にごまする奴……それから自分の地位を利用して物品をもらう汚い奴、ともかく汚い奴は大嫌いだ!」

私「青ちゃんも、なんだか人間の考え方と同じような感じがするなあ」

青鬼「俺は実はこんな悪い奴より、もっと心配していることがあるんだ……」

青鬼さんは、またしばらく考えて言いました。

青鬼「いや、それは日本と言うよりもっと大きな地球全体の心配な話だ。何とかお前達人間にもっと早く目ざめて欲しいことなんだ。たしかに一部の国々がやっと気づき出している。

それは、地球が徐々に温暖化しているということだ。北極の氷河がどんどん溶け出して自然が徐々に崩壊しつつあることだ。そして世界の気象も変化しているんだ。