雨上がり

しっとりとした空気の中で日が暮れていく

葉先からゆっくり雫が落ちる

夕日にキラリと輝いている

すべてが静けさの中に溶け込み

そこに幻想の世界がひらけてゆく

うずまく中に木が映り屋根が映り

石畳がまわる

ほんの一瞬 私はすべてを忘れて

見入ることができる