第二希望ライフ

※投稿者:メタボ予備軍 三九歳

僕はこの九月で四十歳になる

小さかった頃に描いていた未来、夢、希望

どれくらい実現したのか 改めて振り返ってみることにしたんだ

小学生の頃は プロ野球の選手になりたかった

理由は 当時の「男の子が憧れる職業ナンバーワン」だったから ただそれだけ

でも 野球部では 基本動作の反復ばかりで つまらなくなって 

ほどなくして 練習をサボるようになった

中学校では バスケ部に入部した

別にバスケットボールが好きだったわけではなく 

クラスの人気者になれると思ったからだ

でも 部員とそりが合わなくて 半年ほどで辞めてしまった

その後 名門高校に入ってやろうと

参考書や問題集を 山のように購入したが

どれも初めの二、三ページをやっただけで放り投げて

成績でいうと オール三くらいの人が通う

「中の下」くらいの高校にしか行けなかった

高校では

周囲が(うらや)むような恋人をつくって自慢してやろうと 

髪型や眼鏡 キャラクターを少し変えてみた

でも “高嶺の花”ばかり追いかけていたから 見向きもされなかった

レギュラーになれそうだから 部員の少なかった○○部

(名前を出すと 読者からクレームが来そうなので控える)に入ったけど

ほどほどにしか練習していなかったから

公式試合は 三年間で一勝しかできなかった