当時のロンドンと比較すると、政治・文化の中心地としてプラハの方が進んでいたかもしれません。もちろん当時の建物が全部残っているはずもなく、18~19世紀の建物が中心ですが、旧市街の道路は狭く曲がりくねっていて、中世都市の面影を彷彿とさせます。市の中心部全体が1992年にUNESCOの世界文化遺産に登録されています。

土曜日は週末旅行の通例どおり、ロンドンのフラットで朝5時前に起きてプラハ到着は11時半。観光ガイド・ブックの事前調査で土曜日の午後カルルシュテイン城への半日観光、日曜日をプラハ市内の観光を予定していたのですが、冬の間は郊外への観光ツアーはなく土・日ともプラハ観光をすることになりました。

都市だけでなくなるべく郊外・田舎を見た方がその国の様子が分かると思うのと、冬景色の中欧の農村、森林を見たかったのですが、次の機会を待つしかないようです(来月第1週のデュッセルドルフ支店出張後、ドイツのドレスデン、ベルリン旅行を予定していますので列車の車窓から冬景色が見られると思います)。

ホテルは旧市街の入口であるパウダー・タワー(The Powder Tower)のすぐ近くにあり、そこから王の道(The Royal Road)に沿って旧市街広場(Old Town Square)、カレル橋、聖ニコラス教会、プラハ城まで往復しました。旧市街広場に面して、ティン聖母教会と旧市庁舎(Old Town Hall)が向かい合っており、いずれも高い塔から黄金の尖塔を伸ばしています。

ちなみにプラハは黄金の都市(Golden City)とも呼ばれています。カレル橋は14世紀後半に建設された全長520m、幅10mの石橋です。

橋の両側には塔がありヨーロッパで最も美しい中世の塔と(プラハの)ガイド・ブックには書いてありますが、黒くくすんだ色のゴシック様式の塔は現代人にはあまり美的感興を呼び起こしません。むしろ聖ニコラス教会の内部装飾の華麗さには目を見張りました。

教会の建物は18世紀の完成で外観はゴシック教会のような荘厳さはありませんが、内部はバロック様式で、フレスコ画で飾られた高い円形ドーム、黄金の彫像と色大理石・油絵の主祭壇・脇祭壇、黄金で縁取られた真っ白い彫像等、今までに見た各地の教会と比べても引けを取りません。

 

夕方は、5時から小さな教会でオルガンとソプラノ歌手の合同演奏会を聞いたあと、夜のプラハ市内を散策し、モルダウ川とプラハ城、旧市街広場等を写真に収めました。8時半からはアール・ヌーヴォー様式の公会堂(Municipal House)内のコンサート・ホールでプラハ・モーツァルト・オーケストラによる当時の服装による演奏会を見に行きました。演奏の質もさることながら雰囲気は最高でした。

日曜日は朝9時にモルダウ川越しに朝日を浴びて立つプラハ城を見たあと、9時半からの半日バス・ツアーに参加しました。旧市街の中心部はバスが入れませんので、新市街(600年前!の建設)・郊外を回り、国立博物館、国立劇場、いくつかの公園、教会、コンサート・ホール等を訪れプラハ城に到着しました。

プラハ城内では、大広間、王室礼拝所、王座の間、聖ヴィタス大聖堂、聖ジョージ修道院等を巡回し、最後にバスに乗って旧市街広場で解散しました。夕方の飛行機便までまだ時間があったので、再度プラハ城まで歩き、プラハ城内の博物館の美術品を鑑賞し、また旧市街の見残した部分を見て回りました。

とにかくこの二日間はチロリアン・シューズでよく歩いて、石畳の古都を隅々まで見た感じです。ガイド付きバス・ツアーは主要な観光スポットを手早く回れるのと、(ガイドさんの質によりますが)歴史・文化についていろいろな話が聞けるので、私のような単身者には極めて便利です。