君を待つ
ただひたすらに君を想って
ここまで来たのです
君の喜ぶ言葉を
一杯用意して──
息せき切って君に会わんと
この場所に来たのです
あふれる想いを
身体一杯につめて──
だけど君が少しでも遅れると
すごく不安になり
落ち着かずに
煙草ばかりを吸うのです
君の姿を見つける時の
喜びを
どのように表せば
良いのでしょう
用意した言葉も
一杯つめた想いも
一瞬飛び散って
空白になるのです

黒い花Ⅰ【第2回】
油彩画の艶やかな色彩と
詩の繊細な言葉が織りなす
マリアージュ作品集
本記事は、大伴健氏、長友良憲氏の書籍『黒い花Ⅰ』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。
ただひたすらに君を想って
ここまで来たのです
君の喜ぶ言葉を
一杯用意して──
息せき切って君に会わんと
この場所に来たのです
あふれる想いを
身体一杯につめて──
だけど君が少しでも遅れると
すごく不安になり
落ち着かずに
煙草ばかりを吸うのです
君の姿を見つける時の
喜びを
どのように表せば
良いのでしょう
用意した言葉も
一杯つめた想いも
一瞬飛び散って
空白になるのです