★フジテレビ

1次試験は筆記。常識・英語・作文。受験者は男340人、女400人。作文のテーマは“私の城”600字。

ボクは“誰にも干渉されぬ未来の自分の家庭”をイメージし、「花を植え小犬を飼ってお嫁さんを迎えたい」とまとめた。→合格。

半数が落ちた。2次は音声テスト。短文を読んだが、()()をまちがえるなどさんざん。→不合格。

その後、大学の同じクラスの女学生が最終6人の中に残っていると聞いて、敗北感とうらやましさがつのる。出端をくじかれた一方でNHKのモニターに応募したら採用された。内幸町のNHKで16人が顔合わせ。

なんといっても嬉しかったのは、あこがれの志村正順アナに会えたことだった。ラジオ番組を数本聞いてリポートを送るモニター料は、月5800円。また、ラジオ「音楽夢くらべ」へのクラシック音楽の投稿ではいつしか常連となっており、採用のたびに八木治郎アナから住所と名前が読まれるのはうれしかった。

“金欠病”が口癖の悪友Kに、郵政省の購買で腕時計をプレゼントした。やはり自分のアクセントが気になり、渋谷大盛堂でアクセント辞典を買った。450円。

たしかに名詞や動詞の否定過去形などで北海道独特のアクセントが自分にあるのを知る。今さらそんなことに気づくなんて我ながら恥ずかしい。アクセント不完全でアナウンサー志望でござい、なんてよく言えたものだ。ラジオ・テレビのニュースを中心にしっかり聞きとめ、辞典を引きながらチェックするように習慣づける。

★文化放送

1次音声は小説文の読みとアクセントの問題。→合格。

2次→不合格。最初の500人が22人に。

★TBS

1次であっさり不合格。文化もTBSも好きな局なので、残念。堂々と自信満々でやればいいのに本番で委縮してしまう自分にうんざり。

★NHK

1次の筆記はかなり専門的で大変むずかしく歯がたたず。こりゃダメだと観念したとおり→不合格。

全受験者1700人、うちアナ志望の77人は6人になった。

※本記事は、2021年8月刊行の書籍『78歳、気ままなエコロ爺』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。