[絶賛不登校中へ]

(なに)(しん)じて、それこそ(うたが)いもせずに、みんな[学校(がっこう)()く]という行為(こうい)のみを絶対(ぜったい)()するんやろう。

(おれ)不登校(ふとうこう)になったとき、友達(ともだち)のおかん連中(れんちゅう)は、(みな)けげんな(かお)をして、「はよ学校(がっこう)()かし」と(おれ)のおかんに()ってたみたい。

学校(がっこう)という空間(くうかん)が、(おれ)拒絶(きょぜつ)しているというのに。

(おれ)不登校(ふとうこう)は、こんな(かん)じで(はじ)まった。

突然(とつぜん)学校(がっこう)()けへんようになった(おれ)

ある(あさ)()きようと(おも)っても、全然体(ぜんぜんからだ)(うご)かへん。

自分(じぶん)でも、どうしようもないくらい、(からだ)(おも)()ぎて、()()がれへん。

どうしたんや、(おれ)

一体(いったい)(なに)があったんや。

おかんがびっくりしてる。

(じつ)は、最近(さいきん)クラブの先輩(せんぱい)結構(けっこう)(おれ)らにきつく()たってきててな、この(まえ)なんか、(ゆか)正座(せいざ)させられて、延々(えんえん)説教(せっきょう)

(おれ)(とく)(いま)声変(こえが)わり(ちゅう)(おお)きい声出(こえだ)されへん。

でも、「あいさつ、返事(へんじ)(こえ)(ちい)さい」といちいち文句(もんく)()われる。

なんかしんどいなーとは(おも)ってたんや。

それで、クラブに()きづらくなって、ちょっとサボり(はじ)めてた。

そしたら、クラブの友達(ともだち)教室(きょうしつ)まで(さそ)いに()る。

それを()たクラスの連中(れんちゅう)が、「なんでクラブ()かへんねん」といちゃもんつけてくる。

元々(もともと)一緒(いっしょ)学校(がっこう)()ってた(やつ)らやのに。

なんか、ずっと仲良(なかよ)かったのに、裏切(うらぎ)られた(かん)じ。

で、なんとかだましだまし学校(がっこう)()ってたものの、ある(あさ)突然(とつぜん)(からだ)学校(がっこう)()くことを拒否(きょひ)る。

おかんは、「学校(がっこう)()かなあかん」と()うけど、全然(ぜんぜん)(あし)(まえ)()かへん。

体動(からだうご)かへん。

そして、(わけ)もわからずに(なみだ)があふれ()て、(おれ)玄関(げんかん)()(くず)れる。