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私が千夏と出逢った2018年10月は、ちょうど『マリーゴールド』(あいみょん)が世に出始めた時期だったように思う。少なくとも私は、その頃、初めてマリーゴールドを聴き、その粋なメロディーと優しい歌詞に魅了され、千夏に、

「マリーゴールド良いかも!」

と言うと、

「いいよね! 普段どんな曲を聴くの?」

「Superflyかな」

「どんな曲が好き?」

と聞かれたので、当時Superflyはハードでマニアックだと思っていた私は、

「初級から上級まで聴きたい?」

と千夏に持ち掛け、

初級→『愛を込めて花束を』

中級→『やさしい気持ちで』

上級→『I Remember』

と三曲をYouTubeからLINEに共有した。それを聴いてもらうと、

「上級はマニアックだね」

と言われ、やはりこの曲は私にとっては一番星であるが、ヘビーに感じる人もいると思い知らされた。それと同時に、もっともっと千夏に私好みの曲を知ってもらいたいと思うようになった。また、後から思うに、一曲ずつ千夏の感想を聞きたかった。今この本を書きながら、私の好きな三曲について、もう少し千夏の反応が見たかったと後悔している。

千夏は、こちらが忘れていても毎日欠かさず連絡をくれた。最初はバイナリーの話が多かったのだが、しばらくすると、家族構成、お酒や趣味の話までしていた。何と、千夏は9%チューハイ(500ml)を一日に5本も呑むということだった。しかも、いつもレモンチューハイでコンビニで買ったせんじ肉と一緒に晩酌をするということであった。私もお酒には自信があったが、到底敵わないと思った。