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不登校の子どものきょうだいも学校に行きたくないと言い出しました、どうしたらいいですか?

「不登校の子どものきょうだいも学校に行きたくないと言い出しました。どうしたらいいですか?」

というご質問。これも、よくありますね。他のきょうだいにはつい、

「あなたは学校に行きなさい」

と言ってしまっている矛盾。学校に行かないお兄ちゃん、お姉ちゃんを見て、そのきょうだいも同じ道の不登校を選ぶことが、実はよくあります。

我が家の場合、不登校中の子どもの下にきょうだいたちがいたのですが、なんか学校には行かず日々充実しているっぽい子どもを見て、

「いいなあ、自分も同じように学校行きたくないなあ」

と言って、きょうだいたちみんな不登校の子どもにあこがれておりました。私自身、まあどうしても行きたくないとなったら、下の子らが不登校になっても仕方ないな、と覚悟しつつ、でも行けるなら学校に行って欲しいな、と思う自分がいました。

ですので、たまに下のきょうだいたちが、

「学校行きたくない」

と言う朝があるんですが、私は割と軽いノリで、

「じゃあ、休んじゃう?」

と言って、体調不良などと理由をこじつけて休ませています。そうすると、一日休んだら気が済むのか、みんな次の日は何もなかったように学校に行っています。他のきょうだいたちにも、

「学校に行きたくない」

と言われた時は、あまり深く考えずに(まあ、そういう時もあるわいな)と思って休ませた方がいいかもしれませんね。

やはり、きょうだいの、

「なんでお兄ちゃん、お姉ちゃん、妹、弟は学校休んでええのに、自分は行かなあかんの?」

と言う疑問に、きちんと答えてあげましょう。例えば、

「お兄ちゃんは、学校に行くと体の調子が悪くなってしまうから、今は休んでるねん。あなたも調子が悪くなるんやったら、休んでもええよ」

「お姉ちゃんは学校に居る人たちと一緒に過ごすのがしんどいから、家で勉強してるねん。あなたもそうなんだったら、家に居てええよ」

などと説明して。お兄ちゃん、お姉ちゃん、妹、弟を特別扱いしているのではなく、他のきょうだいにも是非、同じように接してあげて欲しいと思います。その結果、やっぱり不登校を他のきょうだいの子が選んでも、それはそれでいいと思うんですね。

以前にもお話ししました通り、学校には行かなくても大丈夫です。何とでもなります。道はいろいろあります。その子どもに合った方法で、その子の[好き]なコト、[得意]なコト、[やりたい]コトを是非一緒に見つけてあげてください。そして、その子が一番輝ける場所で活躍できるよう、サポートをしてあげてください。

特に、今の日本の教育は問題だらけです。この教育を信じて学校に全てを任せていると、社会に出てから本当に必要な、生きていく力がしっかり育ちません。そして多分誰も、その責任を取ってはくれません。不登校を選んだ暁には、学校に行かない膨大な時間を活用して、子どもが輝ける時間を是非取り戻して欲しいと思います。その中で、子どもの生きていく力は確実に育まれます。

次節も、不登校の傾向と対策について、お話ししていきます。