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自己紹介

就職活動をしていた頃、外資系金融や外資系コンサルティング会社が人気でした。今も同様かもしれません。

当時、リクルーター制度の下、第一生命保険株式会社(以下、第一生命)から内定を頂いていましたが、外資の高い給与に憧れて就職活動を継続していました。

ある証券会社のインターンに参加して外資金融の華やかな一面を垣間見た一方、長時間労働が当たり前のカルチャーに日和った私は、外資コンサルに目を向けました。本当はどちらも猛烈に働くことが求められるのですが、業界分析が不十分で何となくキラキラ輝いているように見える外資がいいなと思っていただけです。

外資コンサルの中で、当時恵比寿ガーデンプレイスにあるPwCコンサルティング株式会社(以下、PwCコンサルティング会社)に魅力を感じました。理由は二つ。「勤務地がお洒落」と「アメリカのタンパで数カ月研修を受けられるから」です。実に単純。

ところが、当時五大監査法人の一角であるアーサー・アンダーセンがエンロン社の不正会計に関与していたことが発覚し解散に追い込まれるなど、きな臭い動きがありました。

内定を頂いていたPwCコンサルティング会社は、親会社の監査法人PwCから独立するため上場し、勤務地を丸ビルに、社名を「Monday」に改めると社員から聞かされました。入社前の身でありながら、「はあ? マンデー? なんで月曜日なの? 曜日にするなら、仕事が終わるFridayだよな。でもそれだと雑誌の『フライデー』と被ってダメかぁ」と不遜にも思ったのを覚えています。確か、「週の始まりは月曜日だから」という理由でしたが、今でも納得できていません。

勤務地が丸ビルに変わるのも入社前の私たち内定者の間で賛否両論ありました。「丸の内で働くなら格上げじゃん」と言う男子がいて、「恵比寿だから選んだのに」と口惜しそうに言う女子がいました。他愛もない議論でしたが、「なんだあ、入社の決め手を勤務地にする人、他にもいっぱいいるじゃん、同レベルじゃん」と妙に安心したのを覚えています。

ところが、そのままMondayとして独立することは叶わず、親会社の方針でPwCコンサルティング会社はIBMに売られることになったのです。社名はIBM Business Consulting Services(略してIBCS)。入社する時にはすっかりIBMの仲間入りをしており、名刺にどどーんと青と白のIBMが刻まれていました。この会社、当時は日本IBMと資本関係はありませんでしたが、現在は日本IBMに吸収されています。