PQQの安全性について

ところで、いくらPQQが健康に良い成分であったとしても、安心して摂取するためにはその安全性についてしっかりとしたデータがなくてはなりません。

そこで、PQQの安全性について調べてみたところ、次のような点が研究機関のさまざまな試験によって確認されていることがわかりました。

〈幾重にも確認された安全性〉

①まず、PQQそのものは私たちの体内や日常的に口にしている食べものや飲みものにも含まれている成分であること(母乳中にも含まれている可能性もあるといわれています)。

②実際に、国産の「PQQ」については、ラットにPQQを混ぜたエサを食べさせて経過を観察した経口摂取試験や、細胞や動物における遺伝毒性の検討、ヒトでの経口摂取試験など、これまでに行われたさまざまなテストでも、食品素材としての安全性が確認されていること。

③また、サプリメント先進国のアメリカでは2008年からすでにPQQを配合した健康食品が発売され、多くの人に愛飲されてきていますが、今日まで副作用など健康被害はまったく報告されていないこと。

④さらに、国産の「PQQ」は2018年6月には欧州食品安全機関(EFSA)の安全性評価で安全性が認められ、欧州委員会においてNovelFoodとして承認されていること等です。

欧州では、欧州内で食経験のない食品や食品原料を販売する場合、欧州委員会から安全性の承認を受け、新規食品(NovelFood)として認められなければなりませんが、この欧州食品安全機関(EFSA)による安全性評価は、世界の中でも最も厳しいもので、これまで約200程度しか認められていません。

PQQはそれほど厳しい審査にも合格した素材ですので、安全性については全く心配しないでよさそうですね。

※本記事は、2021年2月刊行の書籍『人生100年時代健康長寿の新習慣』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。