Q.金融機関からの借入って、どんな借入方法があるのですか?

A.金融機関からの借入は大きく分けると、「設備資金」の借入と「運転資金」の借入の二つに分けられます。

「設備資金」の資金使途は、自動車や店舗・工場、機械設備など、営業に必要な設備で、その導入により、会社の売上や利益に貢献することが期待できるモノの「購入資金」の借入です。返済財源はP/Lの『収支計画』では、その導入により得ることが期待できる「利益」と、「減価償却費」となります。

なお、不動産購入のうち、「土地」は減価償却できないため、「利益」で借入金を返済できる計画が必要です(※「P/Lの『収支計画』では」、と書いた理由は、実際のキャッシュはP/Lではなく、B/Sに存在するからです。「元金」の借入・返済は、P/Lではなく、B/S内の移動であることを理解して、キャッシュ換金可能なB/S項目の管理も意識しましょう)。

また、「運転資金」は、仕入資金や、人件費を含めた諸経費支払いのための資金です。返済財源については、「仕入資金」であれば、その仕入(商品)の「販売代金」なので、借入期間も販売期間内に設定することが望ましいと言えます。

人件費を含めた諸経費支払いの借入の場合、返済財源は「利益」となりますが、売上総利益からなのか、営業利益からなのか、詳細は別としても、現金不足による支払経費の「前借り」の面がありますので、事後の収支内容の見直しを含めて、計画的な運用が必要ですね。

なるほど、「P/LとB/S」の内容について、理解が進みました。

Q.ところで、CF(キャッシュフロー)計算書って、どんなものですか?

A.それでは財務三表と言われるものと、その役割について説明しましょう。

まず、P/L(損益計算書:ProfitandLossStatement等と表示)は、期中に計上する収支を計算する書類で、「当期純利益」がB/SとCFに連動、「減価償却費」がCFに連動します。なお英語圏ではIncomeStatementと表記されることが多いようです。

B/S(貸借対照表:BalanceSheet)は、期末の財産残高を一覧にしたもので、右側(負債・純資産の部)で集めたお金を、左側(資産の部)で運用しています。前期末と今期末の残高移動がCFに連動します。

CFは、CashFlowStatement(CS)とも言われ、キャッシュの移動内容により、「営業活動・投資活動・財務活動」に分類して、前期末から今期末の資金移動理由を表示するものです。

直接法による表示と、間接法による表示の2種類がありますが、間接法を採用している会社が多いようです。CFを重視することは、お金を「調達して、投資して、利益をあげる」ために、どのような方法をとったか確認することです。良い未来につながるCFだったのかどうかを確認することに役立ちます。

(参考)中小企業庁キャッシュフロー計算書

https://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/kaikei/tools/2009.htm

※本記事は、2021年8月刊行の書籍『P/Lは修正写真』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。