朝霧の冷え透りくる秋はよし 吐く息白く見えそめにけり

 
 

小夜かけて月かげ照らふ芋の葉に 朝々すがしく露堪へけり

 
 

たを越へて飛びくる鷺は白光 放つがごとく輝やきにけり

※本記事は、2021年5月刊行の書籍『短歌集 蒼龍の如く』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。