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就職活動の講座や履歴書の添削が始まり、私は履歴書を綺麗な字で最後まで書けなかった。

大学の方針は、あくまで手書きの履歴書のみしか認めていなかったため、私はどうしようと頭を抱えた。

このタイミングで、自分は発達障害の一種であるADHD(注意欠陥多動性障害)ではないか(?)と思い、ネットで症状を調べ、近くのたまたま心療内科もやっている病院に駆け込んだ。

そして、「発達障害もだが、統合失調症ではないか?」と診断をされ、即座に薬を処方されることとなる。

しかし、私自身前述の統合失調症を自分の症状と認められず、自分は発達障害のみであるという体でゼミの教授に打ち明け、配慮いただくこととなる(ほかのゼミ生には打ち明けられなかった)。

発達障害の一種であるADHDとは、集中力が持続しない、あまり考えずに行動に移す、そして、落ち着かないといった症状を持つ先天性の障害だ。

私は、特に集中力の持続が難しく、ほかの人よりも早く集中力が切れてギブアップしてしまうことを小さい頃から自覚していた。

例えば、コンピューター言語を用いてコンピューターに自動で仕事をさせるプログラミングでは、一つのシステムが動かない場合、

「どの文に原因があるか?」

「指示する順番は正しいか?」

「スペル(つづり)は正しいか?」

などいろいろなチェック項目を検証しなければならないが、私は二つ三つ試してわからないと頭のなかが真っ白になってしまい、ほかの修正案を思いつくまで20分ほどかかることが多く、とても効率が悪かった。

もう一つ、今でもよく忘れ物をしてしまう。

「そのときに何が必要か?」を深く考えて揃えることができずに、且つ急いで家を出る習性があるため、結局いつも時間には間に合っても、忘れ物を多々してしまうという学生生活を送っていた。

それでも同級生の「追い出しコンパ」では、私が幹事を務め、某鍋の店で皆で盛大に黒毛和牛を食べた。

私の初告白は大学の5年目だった。

当時、恋愛経験のない私は、相手の好感度を上げることなく、いきなりメールで告白し、見事にフラれることとなった。