序章 今さら聞きづらい? P/L・B/Sの簡単な解説

P/L(損益計算書:Profit and Loss Statement)は、その会社の会計期間(一年の会社が多い)の収入と支出を表にして、売上(収入)額や各種経費(支出)額の状況を分かるようにしたものです。

一番上の行の「売上」から、仕入や経費を「引き算」していって、最終的に「利益」が出れば「黒字」、マイナスの場合は「赤字」と呼ばれます。前期と今期を比較して「増収増益」などと表現するように、単年度だけでなく、前期との比較をしてみましょう。

B/S(貸借対照表:Balance Sheet)は、その会社の期末時点の財産の残高を表した表です。B/Sは右側の「負債・純資産」で調達した資金が、左側の「どの資産」で残っているかを表しています。

B/Sも前期と今期を比較することで、その内訳の「変化」を見ることができます。

繰り返しになりますが、P/Lが(上記の場合)一年分の合計額であるのに対して、B/Sは、基準日の「残高」であるため、キャッシュの移動状況は「このままでは、分からない」というのが正解です。

そうなのです、それぞれの表は簡単に説明できても、キャッシュの移動状況は、この表では「分からない」のです。

その秘密?については、次章以降で説明いたします。なおCF(Cash Flow)計算書については、後述します。