至高の神さまが戻られた!

彼は喜びを抑えることができませんでしたが、それをこらえるように答えました。

「もちろんです。それがぼくの精神状態を表していること、よくわかります」至高の神は、フォールの心を見透かすような笑顔で、続けました。

「お前の人生への向き合い方を表しているんじゃないかね、フォール?」そして、意味ありげに間を置いて、言いました。「フォール、お前は苦労せずに成長したいと思っている」

フォールはハッと息を呑みました。「どうしてなんだろう? どうしていつも、ぼくの精神状態を言い当てるんだろう? 」

至高の神は、たった一言で、フォールの夢と本質を言い当てたのでした。それは、本当に痛いところを突いていました。至高の神はびくともせずに続けました。

「お前は新しい体験を受け入れると言いながら、条件を付けている。口当たりの良いものをとね。だが、お前の本当の自分(インナーセルフ)は、成長と進化のために、すべてを、生なまでも丸ごと受け入れる覚悟ができているように見える。見事だ! お前は、その見事な手本を心にとめ、学ぶといい」

フォールの頭には、殻付きの生卵を一個また一個と次々に食べているあの血気盛んな馬の姿が浮かんできました。一体いくつ食べたのかしら? そんなに食べてもいいの? 人生にあんな風に対処して、大丈夫なの?

彼は、いつものように何も考えずに、口走っていました。

「あれは、やりすぎじゃない? ちゃんと考えもせずに何でもかんでも引き受けていいの?」