〈情報機器など〉

ノートパソコンは必需品です。ニュースを見たり、メールを確認したり、何かを調べたり、外の世界との情報のやりとりができます。もちろん、スマホでもできますが、私くらいの世代だとノートパソコンのほうがいろいろとできて便利です。この病院では、有料ですがWifiが使えます。

スケジュール帳は、検査の予定を書いたり、簡単な日記をつけたりします。曜日を確認したり、長期の予定を確認したりするのに便利です。血糖値の値や万歩計※の歩数なども記録していました。

※万歩計は山佐時計計器株式会社の登録商標です。

〈食べ物・おかず類〉

この病院の食事は、私にとっておおむね良好でしたが、やはり塩分控えめのうす味なので、味が足りないと思ったときには「ふりかけ」を使うようにしていました。塩分はそれほど強く制限されてはいませんでしたので、ふりかけを使っても怒られませんでした。

また、おかずがもう一品ほしいと感じたときのために、簡単に追加できるおかず(レトルトまたは真空パックのもの)をストックしておいていました。病室には、電子レンジがあるので、温めることも可能です。

さらに、献立のなかで味噌汁やコーンスープなどがある場合もあるのですが、おかずだけで汁物がつかない日もあります。そこで、汁物が好きな私はインスタントの味噌汁やカップスープの素を買って用意しておきました。

〈栄養補助食品など〉

乳酸菌飲料の「R-1」と「ヤクルト400」は、どちらも腸内環境を整えて免疫力を高める効果があると言われていたので飲んでいました。特に「ヤクルト400」は、俳優の渡辺謙さんが白血病の闘病中に愛飲していたということで、あやかって飲むことにしました。

野菜ジュースや栄養サポート食品は、「野菜類が少ない」とか「カロリーが足りない」と感じたときに飲みました。強い抗がん剤治療が始まると、普通の食事が食べられなくなる場面もあるので、ゼリーや飲料などでエネルギーを補給しました。

〈寝具・日用品など〉

長期に入院していると、夜にぐっすり眠れることはとても大切です。そこで、自宅から枕とベッドマットを持ってきました。

この病棟で、枕を持ってくる人は今までにもいたそうですが、ベッドマットを持ってきた人は初めてだそうです。いつも使っているベッドマットで、病院のベッドサイズとぴったりのマットがあったので使うことにしました。おかげで、夜はぐっすり眠れていました。

また、病院内での移動に使うスリッパも重要です。スリッパは簡単に洗うことが難しいので、二つのスリッパを用意して、使用後は抗菌スプレーを吹きかけて乾燥させて、交互に使用していました。

このほかに、乾燥防止のためのハンドクリームやリップクリームがあると便利です。あとはタオルや歯ブラシ・歯磨き粉などですが、液体歯磨きもあるとブラッシングがしにくいときなどには便利です。

※本記事は、2020年5月刊行の書籍『ボクは、笑顔でできている ~多くの人に支えられて、白血病と闘うことができました~』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。