・理学療法を活かした治療院

理学療法の知識・スキルを用いて治療院を始めました。そこから事業は展開していき、睡眠専門サロンと産業リハビリにも今では取り組んでおります。

睡眠専門サロンは私が大学生の頃から現在までの十年間以上継続して調べてきた睡眠に関する知識と理学療法の知識・スキルを活かしたものです。お客様の多くは不眠症で悩まれている方ですが、不眠症で睡眠薬を服用している方の中には、十年以上服用し続けていた方もいらっしゃいます。

睡眠薬を使いたくないという思いがあっても、やめたら眠れない、眠れないから服用してしまうの繰り返しなのです。当然、過眠症でお悩みの方の相談等にも対応しています。少しでも私の経験や知識が、睡眠でお悩みの方々の力になればと思い取り組んでいます。

産業リハビリは、睡眠の大切さに加えて、会社が本当の意味で職員を大切にするよう、職業性の腰痛等のケアや職場環境の改善指導を行っています。私が病院に勤めていた時に経験した、病気に対する配慮がないといった職場環境の改善に少しでもお力添えできたらと願っています。

・Self Review Method™️

病気を乗り越えられない患者様やそのご家族様に、私がこれまで病気と向き合う中で実践してきた自己分析の方法「Self Review Method™️」を提供しています。どんなものかというと、学生であれば受験や就活、社会人では、転職、独立起業などの悩みに対して、病気の有無に関わらず自分と向き合うことを通じて、課題を解決するための方法が「Self Review Method™️」です。

最初は病気で悩んでいる方やそのご家族からの相談の一環として行っていましたが、セミナーでの講演を聞いてくれた方から様々な場面で活用できるというご意見をいただき、今ではビジネスをしている起業家や経営者の方々にも商品として提供させていただいています。

まさに私が病気を抱えていたからこそ経験したことが、誰かの役に立ち始めています。

生まれ持って突出した特別な能力がある人をギフテッドと呼び、これは本来、限られた人を指す言葉として使われます。しかし、受容できない個性やコンプレックス等のネガティブな要素も、特技や趣味、スキル等のポジティブな要素も全ての事象がその人にしか与えられていない特別な事象です。

それら全ての事象が自分だけの大切なGIFTと思えるような人を輩出したい。そんな想いを屋号「Each Gift」に込めました。

これから先も、ナルコレプシーを抱えて生きていきますが、「Each Gift」に込めた想いを忘れずに、自分のできることから少しずつ、掲げた理念に向かって進んでいきたいと思います。

※本記事は、2021年8月刊行の書籍『ナルコレプシーと生きる ー向き合い方から在り方へー』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。