学習は楽しむことが大事!!モチベーションの作り方と維持について

英語って単語をいっぱい覚えないとしゃべれないの?

と思う人は多いかもしれません。海外の大学に進学したり外資系や語学を使う仕事への就職を狙ったりするのであれば高いスキルが必要になります。ですが、流暢に話せたり使いこなせたりするまでの語彙やフレーズのレベルは実はそんなに高くないのです。その前に学習を始める前の心の準備として、学習の際に求められるスタンスを提示しておきます。

それは、積み重ねるモチベーションと継続して続ける力、この2点です。これが学習の際に鍵になります。

語学は小学校から学ぶ算数や中学校の数学と同じように、コツコツと積み重ねた分だけ知識や経験が蓄積していきます。例えば、算数の場合、たし算・ひき算・かけ算・わり算の四則演算ができないと色々な単元を勉強するときに行き詰まってしまいますよね。

実際、小学生が算数に躓きだすのは3年のわり算や分数、小数からが多いですし、これらの躓きがひいては中学校の方程式や関数などにも影響している生徒が多く見られます。分数のできない大学生という話が、一時期、社会問題にもなりました。これと同じで、英語の場合も知識や経験値を積み重ねて話せるようになっていくものなのです。短期間の学習だけで堪能になれるものではありません。

そこで、何らかの目標を持ってモチベーションを維持していくことが学習を続けるための鍵になっていきます。目標は一人一人違うので、将来目指している夢や職業、進路など具体的に頑張れることを設定したらよいでしょう。「キャビンアテンダントになりたい。」や「海外で駐在員になりたい。」ということも、立派な目標の一つです。

ただ、モチベーションの持ち方には注意点があります。単に「英語がうまくなりたい。」、「話せるようになりたい。」だけでは不十分です。なぜ英語が必要なのか、将来英語を使って何をしていくのか、自分の目標と絡めて意識していく必要があります。そうでないと、学習に行き詰まったときに継続することが難しくなってしまいます。

※本記事は、2021年4月刊行の書籍『電車で学ぶ英会話』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。