第三章 子どもが活躍できる場を与えて自己肯定感のアップを図るのが親の役目かなと

今の日本教育の問題点について

今日は今の日本教育の問題点について、私見を述べたいと思います。国は[子どもには教育を受ける権利がある]、と教育基本法で定めていますが、じゃあ、学校に行かない選択をした子どもたちの教育って、現在一体どうなってる?

国としては一応不登校対策として、[適応指導教室]という箱物を各自治体に作らせ、「学校に行かない子はとりあえずここに行ってね、それでゆくゆくはまた学校行こうね」と指導⁉ してみたものの、当たり前ですけど一向に減らないどころか増え続ける不登校の子どもたち(二〇一八年度より一年間で一万六千七百四十四人増加、文部科学省公表)。

現場の状況をきちんと知らない国のお役人さんたち、何のためにこれを作っているんでしょうか? 税金、無駄遣いでは⁉ 物事を根本から解決するためには、表からは見えてこない、裏にある真の原因を突き詰めて解決しなければなりません。表面上、何か取り繕ってみても、結局解決には向かわないのです。

例えば、いじめの問題もそうです。いじめている子をいくら注意しても、なぜその子がいじめをしてしまうのか、真の原因を追究して解決しない限り、いじめる子は絶滅しません。

不登校の子どもは、なぜ学校に行かないのか。学校に魅力があって、自分が行きたいと思って選んだ学校であれば、大多数の子どもは行けるはずです。もし結果的にその学校が合わなくても、他の学校に転校すればいい。そう、他の国にあって日本にないのは、学校の選択肢の幅と数です。

私の子どもも地元の中学校に通っていましたが、そこが合わなければ、もう不登校になるしかない。圧倒的に、日本では学校を選ぶ余地がなさ過ぎるのです。