社会人篇【就職】

就職活動

就職活動の時期になった。

僕は短大の就職支援課へ行き、自分にハンディがあるということを細かく丁寧に説明した。ハンディを隠すこともその場では可能だが、すぐに分かることだし、後が大変なので正直に伝えた。

応対してくれた担当者は

「はぁ?」

とハニワのような表情で僕を見て、真剣には相談に乗ってくれない様子だった。

それでも、とりあえず就職活動用のシートをもらい、必要事項を書き込んで提出した。

「君みたいなのにあるかなぁ」

シートを受け取った支援課の職員のひと言に、僕は耳を疑い愕然とした。心が痛んで酷く傷ついた。親に電話してそのことを伝えると、カンカンになって怒り、就職支援課に電話すると息巻いた。

僕はその夜、いろいろと調べた結果、学校は頼りにならないから自分で探すしかないなと判断するに至った。

短大2年の夏休みに、東京都内や神奈川県の福祉人材センターにせっせと足を運び、自分の身体に合った仕事を探した。が、実際は殆ど無い!

その中で見つけたのは、変則勤務の現場支援だった。大学の実習では出来たのだからと少しの自信はあったし、今の検査の結果からみて自分は大丈夫と信じた。

僕は、神奈川県央方面障害者施設職員募集・新卒経験者歓迎の募集要項をすぐにコピーして、家に持ち帰った。書類審査と2次試験をパスして、なんとか社会福祉施設であるK共同会A障害者施設に就職が決まった。

就職先は決まったが、正直身体の心配が尽きなかった。

SLE患者の場合、当日の疲れはなるべく翌日に持ち越さないほうがいい。健常者の生活でもそのように言われるが、レベルはかなり違っていて、翌日何もできないくらい疲れてしまうのだ。

「遅く起きられる日は遅く起きるなどして、上手くやるしかない」

と自分の身体のことは主治医のM教授に託すつもりで腹を括った。

※本記事は、2020年9月刊行の書籍『僕は不真面目難病患者 ~それでも今日を生きている~』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。