私のストレス体験 ――心理学(ゲーム分析)との出会い――

こんにちは。永嶋と申します。

私は、京都大学大学院工学研究科(化学工学専攻)を修了し、神戸大学大学院工学研究科(応用化学専攻)で工学博士の学位を取得しています。

大学卒業後は、日本や海外の企業で長年にわたり、化学プラントの設計や建設を行うエンジニアとして働いてきました。

エンジニアという職業柄、多くの人と出会い、またマネージャーとして多くの人を統率し、一緒にチームとして仕事をしてきました。

実は、こうしたなかで、私は、周りにストレスをまき散らす、さまざまな迷惑人間と出会うことになったのです。

この章では、そういう人と出会った、私のストレス体験の一つをご紹介したいと思います。

化学プラントの設計と建設という仕事柄、私は本社と工場を行ったり来たりする会社生活を送っていました。すなわち、しょっちゅう転勤があったのです。

ここでご紹介する話は、私が本社のある部署に転勤したばかりのときに体験したものです。私がその部署に転勤して1ヵ月ほど経ったときのことです。

ある大手企業を中途退職したA氏が私のいた会社に転職し、最初の職場として私が転勤した部署に配属されてきたのです。A氏が転職した理由は知りません。

その部署では大学と共同研究をしていたのですが、大学の先生が平日はなかなか決まった時間が取れないというので、月に一回、土曜日の午後にその先生を招いて共同研究に関する定例会議を開いていました。

そんな、定例会議が行われる土曜日のことです。私は調査の仕事があり、午前中から会社に出ていました。調査の仕事というのは、共同研究で使う装置を製作できるメーカーを探すことでした。

インターネットでいろいろ調べてみると、装置メーカーの候補としてある会社がヒットしました。さっそく電話をしてみたのですが、土曜日ということで電話はつながりませんでした。

やむなく、私はその会社で唯一メールアドレスが公開されているお客様窓口に用件と私の連絡先を記入し、ご担当者から連絡が欲しいと書き添えて、メールを送信したのです。

ただ、これは、とりあえずの措置であり、月曜日にもう一度その会社に電話をしてみるつもりであったことは言うまでもありません。

そうこうしているうちに午後になり、大学の先生を交えての定例会議が始まりました。A氏も初めて、その会議に参加していました。

私は会議のなかで、装置メーカーの候補になりそうな会社が見つかったことと、取り急ぎコンタクトを開始したことを報告したのです。

すると、A氏が、会議の参加者全員の前で、私の報告に文句をつけだしたのです。