病み細りし足には下駄のなじまねば たびたび砂利につまづきぬ

 
 

退院して踏みし畳の足ざはり この清しさを幾月も恋ひし

 

退院の吾と並びて寝し父は 心ゆるびていびきし給へり

※本記事は、2021年5月刊行の書籍『短歌集 蒼龍の如く』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。