高校中退

そんな公立派の飛躍的成長は、中学三年生で訪れます。高校受験です。私立中学校の場合は、多くが中高一貫校ですから、あまり高校受験の感じはないと思います。しかし、公立中学校からの高校受験は、本当に大人への一歩となっていますね。

成長する子どもたちは、みんなとてもカッコいいです。しかし、その先には高校中退というつまずきも待っています。

現在、年間約五万人の高校中退者が生まれています。かつての十万人から半減しましたが、通信制高校を充実させたり、比較的入りやすい高校を残したりと制度上の工夫が奏功した形ですね。

問題の根本が解決されているのかどうか、定かではありません。

そうすると、高校の先生が大変です。中学校なら、勉強のできる子もできない子も様々いて、人間関係もいろいろあって子どもたちは大きく成長しますが、高校は基本的には学力別になります。偏差値で振り分けをしなくても、限られた定員を、学力を基準に決めていくとなると、結果的にはだいたい学力順になります。

そうすると、普通科で学力が高くない高校は、かなり大変になるようです。そこでの問題は学力ではなく、学ぶ気持ちです。勉強しに来る子もいれば、そうでない子も入学します。学力は、今低くても、変えたいと思って学べば変えられますが、もう、学ぶ気もないのに高校に入学する人たちの学力はなかなか変えがたいわけです。

実は、そういう子たちこそ、いい大人との関わりが必要なのです。大人の目の届くところでいろんな話をして、成長を支援しないといけない子たちでもあるので、大人がそっぽを向いてはいけません。これは社会問題ですね。

九十七%を超える高校進学率だからこそ、みんな高校に行かざるを得ず、だから学ぶことに対する適性がなくても入れるようにしているし、学ぶ気持ちがなくても行くことになってしまうわけです。