[なぜ子どもが学校に行けなくなって私(保護者)は悩んでいるのか]を原因分析してみる

さて。私が不登校になった子どもを持つ保護者に伝えたい思いについて、四回に分けてお話ししていきます。今回、保護者の方には[なぜ子どもが学校に行けなくなって私(保護者)は悩んでいるのか]を是非今一度深掘りしてみて欲しいと思います。

[なぜ悩んでいるのか]について考えられる原因はたくさんあります。保護者の方によってそれぞれ原因は違うと思いますが、私の場合は、以下のようになりました。そして、それぞれの考えられる原因について再考し、結論をそれぞれ出してみました。

[なぜ子どもが学校に行けなくなって私(保護者)は悩んでいるのか]の原因分析→再考→結論

原因分析1:学校に行かないと勉強が遅れてしまう

再考:でも、学校以外で学べる場所があれば、そこに行けばいいんじゃない?

結論:じゃあ、必要最低限の勉強は個別指導の塾に行かせようで、解決。

原因分析2:先生や友達、先輩後輩たちとの関わりがなくなって、人とのコミュニケーション力が身に付かなくなる

再考:でも、学校以外でも人と関われる場所はあるんじゃない?

結論:子どもが今そういう人間関係を求めていないので、家族や支援者とのコミュニケーションがあればいいかで、解決。

原因分析3:毎日学校に行かないと、規則正しい生活が乱れる

再考:でも、学校以外に毎日通うところがあればそれでいいんじゃない?

結論:学校の別室に通えばいいかで、解決。

結局、[学校に行かなくてもなんとかなるか]と思えたことで私の気持ちはすっと落ち着きました。多分、子どもが中一の三学期頃だったと思います。ただ、結局自分の想いが強過ぎて、子どもの気持ちを実はあまり考えていなかった、というのが私の反省点です。今思えば、学校の別室に無理に通わせる必要もなかったかなと。

ただその当時は情報もあまりなく、それこそ必死でそこまでは考えられず、なんとか子どもには塾と学校の別室に通ってもらいました。その時、一般常識で[こうあらねばならない]と思っていることは、実は案外思い込みであって、[こうあらなくても別に良い]ことに気が付きました。

[子どもは高校、大学に進学して会社に就職すべし]という考えが世間では一般的ですが、じゃあ、そうすれば子どもはみんな幸せな人生を歩めるのかというと、必ずしもそうではないですよね。世の中には、高校や大学には進学しなかったけれど、そして会社には就職しなかったけれど、生き生きと仕事に取り組み、活躍している人が大勢います。