不登校になってからその後のお話(大学時代)

中学時代ほぼ不登校だった子どもは、自分の[得意]で[好き]なコトが学べる高校に進学後、もっとそれについて学びたいと大学にも進学。

中学を卒業できるだけで十分、と思っていたので、意外や意外、私には晴天の霹靂(へきれき)、本当にびっくりでした。

[得意]で[好き]なコトが見つかったおかげで、大学に楽しく通うことはもとより、今では一人で東京へ行ってイベントに参加したり、Twitterでつながった人に会いに行ったり。不登校時代にはとてもとても考えられなかったような行動が全部一人でできるようになりました。

子どもは大学で[好き]なコトが同じ友達にたくさん出会えました。それだけでも、大学に行かせて良かったと思っています。中学時代、子どもはほぼ友達ゼロでしたが、今は普通に友達の家で宴会をしたり、泊まったり、ゲームをしたり。

別に過去不登校だったことを友達に隠すこともなく、友達もそんなことは気にしていないようです。

また、子どもは魚などにも大変興味があり、魚料理を食べることも大好きで、大学に入ってからは、「自分で魚をさばきたい」と言って出刃と柳葉包丁などの道具をそろえ、あらゆる魚をさばけるように。

さばいたあとも、その魚に適した料理を作ってくれます。私は一切何も教えていません。

[好き]なコトは、子どものすごいやる気を引き出します。何歳の子どもであろうと、自分の[好き]なコトが見つかれば、自ら動き出します。

誰かに助けられなくても、自らどうすればよいか考え、[好き]なコトに向かって必要な知識を自ら学びに行きます。そうなれば、保護者や周りの大人はできるだけ口出しせずに見守る。

結構歯痒かったりしますが、そこは我慢して。ゲームが好き、でも全然いいと思います。何でもいいから子どもの[好き]なコトを見つける。

そこから、世界はいくらでも無限に広がります。子どもは自ら育ちます。特に中学までの勉強は何とでもなります。取り返せます。

だから、学校に行っていなくても、中学二年生までは勉強よりも、子どもの[好き]なコト、[得意]なコトを是非、保護者や周りの大人が見つけてあげて、それに思う存分時間を費やせる環境を作ってあげて欲しいと思います。

次章では、私が学校へ行っていない子どもの保護者に伝えたい思いについて、お話ししていきたいと思います。