うちの子に限って⁉ 突如不登校が始まりまして~我が家での体験談をお話しします~

●不登校になってからその後のお話(中学時代)

そんな一件落着と思えた高校への無事入学。

でもやっぱりまたつまずきそうになりました。子ども曰く、「始業式前の宿泊合宿に行きづらい」と。そして、

「事前説明会で、みんなが中学時代のことを楽しそうに話していたのに、自分には何の思い出もなく何も話せなかったのがつらかった」

と。

この場におよんでまた学校に行けないん!? どうなるん!? と、私はかなり焦りました。

合宿当日は私と一緒に家を出たものの、子どもは、「お腹が痛い」と言って一つ手前の駅で降り、その後反対方面の電車に飛び乗って逃走。私は慌てて追いかけ、二人共一旦家に戻りました。

そうこうしているうちに、私の連絡を受けた夫が、「ここが一番大事なときやから」と会社から帰って来てくれ、子どもを車に乗せて合宿場所まで連れて行ってくれました。

そこで、ちょっと無理やり先生に引き渡したようですが、子どもはなんとか帰る日まで無事過ごしました。あれ、結構重要なターニングポイントだったと思います。そのとき気の合う友達もできて、少し自分の居場所を見つけたようです。

あのときの、夫の(とっ)()の行動がなければ、もしかしたらまた学校に行けなくなっていたかもしれません。そう思うと、やはり夫には感謝しかないです。

それでも一カ月間ほどは、学校の最寄り駅まで私が毎朝送っていきました。子どもが、

「駅までついてきて欲しい」

と言うので、常に五メートルほど離れ、まるでストーカーのような形で。でも五月に入った頃、私が送らなくても一人で学校に行けるように。

その後は、ほぼ休まずに毎日登校。私はそんな学校での子どもの様子を見に、一度だけこっそり参観日に行ってみました。休憩時間は一人机で本を読んでいましたが、周りの子はそんな子どもを受け入れているような感じで、とても安心したのを覚えています。

まあ、そんな感じでなんとか高校からは無事通えるようになりました。次の節では、大学に入ってからの様子について、お話ししたいと思います。