2000年代に入ると、イマージョン教育だけでなく国際化に対応する教育を強く推進する目的で国際バカロレア(スイス発祥の国際教育プログラムで世界共通の大学入学資格)をカリキュラムとして導入する学校が増えてきました。

バカロレアは単に語学力を身につけるだけでなく、今の社会で必要な思考力、表現力、判断力を鍛えることができるため日本でも徐々に注目が集まってきています。

大学入試においても、バカロレア修了者に対する特別入試を実施する大学が年々増加していて、大学進学に対する新たな選択肢として選ぶ学生も少なくありません。

このように、国立、公立、私立問わず初等教育や中等教育段階における改革はどんどん進んでいます。

5年後、10年後の英語の授業はより踏み込んだものに変わっているかもしれないですね。

未だに続く英語アレルギー、その主要因とは?

企業や学校・大学などが行う英語・外国語教育は、私が学生だったときよりも大きく変化してきています。これに伴い、私も外で英語や様々な外国語を耳にする機会が増えてきました。

鉄道関係に限定しても、東海道新幹線の車内で聞く車掌さんの肉声の英語アナウンスがここ1〜2年で桁違いに多くなってきましたし、JRの在来線でも肉声の英語アナウンスを聞くことがここ最近は日常になってきました。

ことでんでも、私の後輩が琴平線の乗務を中心に英語アナウンスを行っています。他にも、6年前に湯布院や別府に行った際にゆふいんの森に乗ったときには、女性のクルーから英語で話しかけられるハプニングもありました。

身近な生活の場面で英語や他の外国語を使う機会は確実に増えてきています。

※本記事は、2021年4月刊行の書籍『電車で学ぶ英会話』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。