中二になり、クラスのメンバーが変われば教室まで行けるんじゃないか、と結構期待して、小学校時代仲良しだった子も同じクラスにしてもらいましたが、やはり行けず。私は学校まで送って行くことをやめて途中まで送り、そこから先に行くかどうかは子どもの意志に任せることにしました。いつか、また一人で通えるようになるための練習と思って。

でもやはり学校の別室に行けたり行けなかったりで、中一の頃と同じような感じ。でもたまに一週間毎日行けたりしました。そのときは、新しい担任の先生も手放しで喜んでくれました。そこで、学年の終わりに、「仲良しの子を中三でも同じクラスにしてもらえませんか」と先生にお願いしました。そういうことは、案外聞き入れてもらえるようです。

この頃は、子どもがもし高校に進学したい、となったときに入試で困らない程度に、塾で数学と英語のみ、教えてもらっていました。その他の科目はあとからなんとでもなる、と思いましたので。

中三になると、家の前で、「じゃあね」と別れてそこから毎日学校の別室まで一人で行けるようになりました。別室には仲良しの子も何度か来てくれていたようです。私は相変わらず子どもがまたいつか学校の教室に通えるようになることを期待していました。

でも、結局一度も教室には入れず、別室に一時間程度だけ居て、またすぐ家に帰って来るだけの日々でした。ただ、外出は徐々にできるようになりました。子どもは午前中家に帰ると、相変わらず宿題、ゲーム、読書と家事を手伝う日々。特に部屋にこもることもなく。家では家族全員、子どもに普段通り接しました。

誰も、学校へ行っていないことについてあえて触れませんでした。夫に私は、「絶対にこの子は大丈夫やから、私に任せて欲しい」と言い、夫もそれを理解して全てを私に任せてくれました。そして子どもに対し不登校のことに関して一切何も言いませんでした。本当にありがたかったです。

夫の実家には、遠方に住んでいることもあり、学校に行っていないことをあえて伝えませんでした。他のきょうだいたちには私から特に何も言いませんでしたが、毎日そんな子どもと今まで通り一緒に遊んでくれました。それも、今思えば子どもにとってすごく良かったのではないかなと思います。