応援詩

「入試直前、ドキドキしてきたな!」

一発勝負は、誰でもこわい。

だから勇気が必要。夢と覚悟と情熱が必要。

勇気をもって、「結果を考えない」。

こういうとき考える結果は悪い結果であることが多い。 あれもこれもと思ってはいけない。

不退転の覚悟は必要だが、だめなときの覚悟はいらない。

だめにしない勇気が必要。

吊り橋の上から見下ろせば、だれでもくらっとくるものだ。

勇気を持って、前を見る。ポジティブな自分に切り替える。

目の前のことに集中する。

現実は、一つ一つの連続である。

道はいつも開かれている。

イレギュラーは起こる。これは想定内。

ハプニングも起こる。これも想定内。

アクシデントなんて、ホントは毎日起きている。

ルールは会場が決める。先生が決める。

普段の自分の学校や身の回りのルールとはちがうことがある。

これも想定内。

内向きにならない。自分を小さく思わない。

自分を大きく思う。よかったことを念頭に置く。

「いつものように」「本番は練習のように」

本番は、やってきたことを確認する場。

いま進行中の準備も含めて、これまでに十分準備してきて本番になる。

「勝ってから戦う」のだから、必ず勝つのだ。

ただ、それをまだ知らないだけだ。

だから、必要なものは、まだ知らないことに負けない心。

強い心。それを支える努力と経験。

努力に加えて、

自分には天運としかいいようのないこともあったはず。

その天運があったからこそ今がある。

それは、この道に通じていたのだ。

未来からさかのぼって想像しよう。自分は、必ずここにいるはずだ。

不動の心で、やってきたことを信じる。

信じる必要もないほど確かなそれを信じて、「考えて」解く。

思い出すことに集中してはいけない。

思い出されてくるように、考えてきたはずだ。

人は、考えるときに最大の力を発揮するのだ。

客観的に読む。話し手、書き手、主人公の視点。

問いを読み分ける。

苦しいときは、手がかりを考える。

しかし、ハマるな。あわてるな。罠もそこにある。その練習もしてきたはずだ。

試験前、知識の整理と確認は自分を落ち着かせる。

しかし、覚え込んではいけない。それは、すばやく「思い出す」トレーニング。

知の上に立って、使うことに専念する。これも、また練習どおり。

目標に達すること。そのために、やれることをやり尽くすこと。

「どうすればできるか」、できる方法に集中する。

下半身は暖かに、頭と気持ちは涼しく。

手を温める。肩こりは少しほぐしてリラックス。

困ったときは、鼻呼吸。腹式呼吸。集中。

入試、お楽しみだな。

※本記事は、2016年11月刊行の書籍『先生の塾に入ったら、東大行けますか? 今どきの東大合格のコツ』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。