第4節 この町のために、今自分ができることを模索した末に

今回の議員業務を通して「利他の精神」の必要性を心底思い知った。社労士で開業しているまたは開業しようと思っている人は私益だけを追求しているだろうか。おそらく、主として利他を追求していることだろう。

社労士法第1条目的に「労働社会保険諸法令の円滑な実施に寄与し、事業の健全な発展と労働者等の福祉の向上に資すること」とされており、必然的に業務を行うにあたり「利他を追求している」ことになっている。利他を追求することは、顧問先の発展と従業員の福祉に寄与すること。つまり組織の中の人が幸せな暮らしができるように指導・支援することにある。

社労士業を生活の糧と考えている以上、私益を追求しない人はいないと思う。しかし、社労士の本分は利他の追求であることを忘れないでほしい。

また、グローバルな視点で考え、共通言語である英語に力を入れなければならないことは、分かっていただけただろう。これは、当該町だけでなく、顧問先の対応でも同じことである。

インバウンドの到来で、言語は英語を中心として動いており、ビジネスの場では中国人でも英語を話すようになっている。働く人口は減少し、人手不足が深刻化している中で、技能実習制度を活用して発展途上国へ技術提供する目的で外国人研修生を受け入れていたが、それでもさらに働き手は不足した。

外国人とのコミュニケーションを行うために母国語がベストであることは言うまでもないが、共通語は圧倒的に英語が多いのである。これから先のビジネスでは雇用主も労働者も英語を自在に使いこなすことが必須となるだろう。