離婚

私は1回、子供達と話し合ってから返答する事にして、調査書をもらってアパートに戻った。そして次の日、私は子供達をファミリーレストランに連れていき、調査書の内容を確認してもらった。そのあと、2人に離婚調停を行う事について意見を聞いた。すると、2人とも同じ返答をしてきたのだった。

「僕達は、あの男を何年も前から父親とは認めていません。母さんだけでなく、僕達のためにも早く離婚して下さい!」

2人の返答を聞いて、私は離婚調停を行う決心をした。そして、夫が運送の仕事で当日にはアパートに戻ってこない日時を選んで、私と子供達の3人は実家への引っ越しを実行した。

そのあと、姉に依頼して私と夫の離婚調停が開始したのだった。調停が開始された最初の回に、私は弁護士の姉と一緒に参加して、同席していた調停委員に調査書を提出したあと、私と子供達が今まで夫からされてきた精神的苦痛や肉体的苦痛、そして今回の不貞行為に対して絶対に許すつもりはなく、離婚および浮気をしていた相手側に慰謝料の支払いを認めてもらえるように懇願した。調停委員は私達の話を聞き終えると、次回の調停開催などの説明をしてその日の調停は終了した。

そのあと、私達は姉の事務所に移動して今回の調停について話し合った。

「姉さん、私の懇願した事を調停委員は認めてくれるのかしら?」

「不貞行為をした決定的証拠があるから、あの夫と離婚する事は認めてくれるとは思うけど、慰謝料に関して、どんな判断をされるか現状では分からないわ。だから、次回の調停からあなたは参加しないで姉の私に任せて頂戴。あなたが少しでも有利になるように話をしてくるから」

その返答を聞いて、自分の事なのに自分が参加しないで本当にいいのかなと思いながらも、姉に任せる事にした。そのあと、裁判所から調停開催日時の連絡が数回きたが、そのたびに姉に任せて、私は仕事と直美達の面倒を見る事に専念した。