海岸の倉庫の間々ひまひまにおびたヾしく帆柱立ち旗が風に なびかふ

辻毎に見ゆる波止場に鰯船の帆柱あまた並びけるかな

秋晴れて岬の端より朝海は光となりて沖へつづけり

※本記事は、2021年5月刊行の書籍『短歌集 蒼龍の如く』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。