平成25年9月、以前より、社労士事務所の所在地を京都府福知山市に置いていたが、従来の建物を取り壊し、新築の新事務所を建設し、拠点を移した。

3階建ての小さな新事務所ではあるが、事務所用の導線を考え、設計士や建築士の方々に助力してもらい、利便性の高い建物を建てた。

そして、事務所のセキュリティーや個人情報のセキュリティー、クラウドシステムにネットワーク化、既存の加悦事務所とのオンライン化など、効率化と合理化を進め、安全な環境確保を行った。

2階を主たる事務所として最大10人が働けるほどの机を設置し、1階に相談室と会議室を置き、3階に書庫と所長室を設けた。加悦事務所と合わせて14人が従事者の限界人数である。雇用人数も10人を超えると1人の経営者の管理だけでは動かなくなり、組織が必要となってくるため、この規模での事務所を構えることにした。

また、以前から事務所の方針は掲げていたが、新事務所の設置にあたり、新たに私の理想像をベースに檀家のお聖人さんから貰った言葉の「懐仁仗́義」を掲げることにした。

「懐に優しさを持って、正義たる正しい道を示せ」という意味である。

奈良の大仏殿を建立した行基菩薩様の言葉の中の一説だそうだ。この言葉が私の今後の人生を支える柱となった。

そして私は、平成26年正月・元旦、町会議員選挙に出馬することを家族に報告した。

家族は、正月早々私の気が狂ったのかと驚きを隠さなかった。妻には事前に話したが、それでも最初は、受け入れてもらうことができなかった。これまでどのような無茶・無謀にも付き合ってくれた妻の、初めての反対だった。

しかし、説得に説得を重ね、最後には折れて応援してくれることになった。妻でさえこのような反応だったのだから、事後報告のようなものであった両親や子どもたちは当然の反応だった。

それでも、家族は私の決断を応援してくれた。