確かに割にあわない事はいっぱいある。忘年会などで、「今日は、無礼講だから、上司と部下は関係なし!」なんて、はっちゃけて上司にタメ口でだめ出しなんてシラフの人間じゃ絶対無理。あんなのはアルコールで思考回路のタガがはずれたからできるのであって、ふだんと同じ思考だったらまじに無理でしょ。ためらいという感情で止められちゃう。

ましてや言われた上司は覚えていたとしても、本人は次の日には忘れている。上司が多少むかついてても本人は忘れているので、いつも通りの一日に戻れる。だけど、シラフの人間が同じ行動をしたら、両者、ムカムカした感情のままで長引いてこじれて結末は悲惨になる可能性が大ではなかろうか。

それにちょっとケチくさい話になるけど、飲み会で飲んべーの人が珍獣から大虎へ大変身するのも大の苦手。珍獣のうちはかわいいもんだけど、大虎になると自我が大バクハツ、やりたい放題好き放題、かんべんして下さいな。

自分の得意分野の話を延々と話す、十八番のサビの部分のみを延々と歌う、それも得意顔で(歌うなら通しで歌詞を忘れるなっての)、それを下戸の私はひたすら作り笑顔で大虎のツバのかかったつまみを口にしながらジュースを飲んでいる。それでも会計は割り勘っておかしな話じゃありませんかっての。

だ〜、ダメだ。ますますむかついてきたわ。なので、これからは一つ一つ皆様が読みやすいように、旦那いわく妖怪の私こと居酒屋おばさんが、この年までに体験してきた愛すべき謎の飲んべーさんとの数々のエピソードをお話しさせて頂きますので、改めてどうか最後までおつきあい下さいませね。