一月一日(元旦)

明けましておめでとう。家族一緒に力を合わせて、元気で暮らしていきたいよ。景子ちゃん、おめでとう。悪いけど子どもたちにも「お父さんが明けましておめでとう、今年も元気で頑張るように言ってた」と伝えてください、お願いします。

美味しいもの食べましたか。僕は二十年以上、景子に頼りっぱなしだったので、何も食べるものがないです。寂しくて悲しいです。帰ってきてくれるのを待っています。

妻は、景子ちゃんしかいないです。景子ちゃんと信じ合って、力を合わせて生きていきたいです。お願いします。

一月二日(水)

景子ちゃん、家庭の大切さをひしひしと感じています。家族は生きていくうえで一番大切なものだと痛感しています。景子ちゃんがいなくて、ずっとどうしようもなく落ち込んで生きがいをなくしています。

もう辛くて限界がきています。倒れそうです。景子ちゃんが必要です。景子ちゃんしかいないから。絶対に大切にすると誓うから帰ってきてください。お願いします。

一月三日(木)

家のリビングにいます。ここにいると景子ちゃんがいるような気がするからです。寂しくて涙ばかり流れます。三が日とも神社に行って、景子ちゃんが帰ってきて、家族が一緒に暮らせるように祈りました。

帰ってきたら、これからは、仕事からできるだけ早く帰ってくるから、夕御飯を仲良く一緒に食べような。約束するからな。絶対約束するから、景子ちゃん帰ってきてほしいです。景子ちゃんと一緒に暮らしたい。

今年になってから新聞もこなくなりました。どうしていいのかわかりません。景子ちゃん辛いよ。

※本記事は、2021年4月刊行の書籍『夫 失格』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。