免疫力をアップする乳酸菌とビフィズス菌

乳酸菌という言葉はふだんよく耳にされると思いますが、一口に乳酸菌といっても、ある一つの菌の名前ではなく、糖を分解して乳酸を作り出す菌全体の総称なのです。

ですから、「乳酸菌もビフィズス菌も同じ仲間」といっても間違いではありません。しかし、ビフィズス菌が主に人や動物の腸内にすみついているのに対して、乳酸菌は発酵食品をはじめ、自然界に広く分布していて、すでに発見されているものだけでも数百種類あるといわれています。

乳酸菌は腸内環境を整え、便秘や下痢も改善し、免疫力アップなどの効果がありますから、腸内環境の改善のためにも、乳酸菌をいかに増殖させるかということを意識して食生活を見直すことが大切です。

身近な食品としては、ヨーグルトなどに含まれるビフィズス菌は免疫力を高めるはたらきがあり、ビフィズス菌が腸内で作る酪酸は大腸ガンを抑制するといわれています。腸内の善玉菌を増やして免疫力を高めるためには、バランスのよい食事を心がけることが大切であることはいうまでもありません。

特に免疫力を高めるヌルヌル食品のオクラやモロヘイヤのほか、味噌、納豆、ごぼうやこんにゃく、バナナ、海藻など食物繊維の多い食べ物、ビタミンBCE群を多く含む玄米や豆類、また野菜、果物、きのこ類などの抗酸化食品を積極的にとることをおすすめします。

腸内環境を整えて免疫力を高めるために、現在のところ私は「FK-23菌、EF-621K菌」という乳酸菌を補完代替医療の一環として使用しています。

※本記事は、2021年2月刊行の書籍『人生100年時代健康長寿の新習慣』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。