作業的写真の目的と立ち位置

作業的写真の目的

この本は、日常の活動、つまり、我々が実際の生活でやっている「作業」と「健康」について理解し、作業の見方を深めるための「作業的写真」という方法について書いています。

この本の目的は、読者であるあなたがプロジェクトの参加者として、作業の見方を獲得するのをお手伝いすることです。「作業の見方」の実践練習、「日常の作業と健康を考える」ヒント、「人を作業的存在として理解する」指南書と考えてください。

このプロジェクトを通して、「日常的な作業」と健康・ウェルビーイングをリンクさせて考え、作業の見方を獲得できるように、あなたが納得できるようにお手伝いします。

この本は、読んだ方が作業への興味と理解を掘り下げるよいお供にもなると確信しています。

多くの作業療法の学部生、大学院生、作業療法士などに興味を持って読んでいただきたいです。その他に、日常の作業と健康に興味のある一般の方々、他の健康専門職の方々にも喜んでいただけると自負しています。

どうやって毎日を元気に過ごそうかと工夫している大人、高齢者の方々にも役立つと考えています。もちろん、将来の仕事として作業療法士など健康関連職を考えている中学生・高校生、人々の健康に興味のある中学生・高校生にも読んでいただきたいです。

何より作業療法教育に役立つと考えています。特に作業療法概論等の授業で教科書として最適と考えています。

作業的写真は、作業と健康を理解するための手段です。

では、もう少し具体的に作業を考えることから始めることにしましょう。

※本記事は、2021年5月刊行の書籍『「作業的写真」プロジェクトとは 作業を基盤に、我々の健康と幸福を考える』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。