自画自賛 ナルシスト万歳

自画自賛。これなくしては、とても生きてなんかいかれない。

自分の良さが分かっていて、それを褒め殺すことが出来るのって、とても大切で是非とも身に付けたい能力。その道の達人は「幸せへの切符」を手にしたのも同然。

少々個性的すぎる顔だったって、やることなすこと人とずれていたって、自分がよければそれでよし。皆さん自画自賛しまくりましょう。

すると、なんだか余裕の笑みが浮かんできて、パワーも湧き上がり幸せオーラが出てきちゃう。そのオーラを身にまとってさえいれば、実際の姿が更に美化されること間違いなし。

鏡を見ては今日も素敵な自分にほれぼれ笑みを送り、書いた文章を読んではその文才を褒め称え、カラオケで自分の声と世界観に酔いしれる。

たいした根拠は無くとも、まずは自分を好きになること。すると周りの世界を味方につけることが出来ますよ。私が通っているジムにもこの幸せの切符を手にしている老若男女が大勢いる。

彼らがサルサ・レゲトン・ヒップホップの大音量の音に合わせてキレキレに踊る姿は幽玄の美。年も体形も関係なし、やったもん勝ち着たもん勝ちの無法地帯だ。

年齢不詳のヒョウ、ゼブラ柄、は当たり前。ショッキングピンクのピチピチタイツの妙齢のおじ様や、肌も露わな美魔女たち。最初こそ目のやり場に困ったが、そこはすぐ慣れ、地味な自分がかえって浮いていることに早々気づく。

私も早くあんな衣装着てみたいが10年早い。なんたって皆さん年季が入っていて、それだからこそのカッコ良さ。見掛け倒しなんかじゃない。ハロウィンやクリスマスの時は圧巻で、テーマパークから飛び出してきたような人たちに遭遇できる。

ジムに通い出し丸一年。最近やっと踊りながら彼らと「ハイタッチ」することに躊躇しなくなった自分がいる。

うちの家族6人も自画自賛上級者。自己肯定感の塊のような人たちで、好き勝手なお洒落を楽しみ、カラオケで風呂場で大声張り上げ歌っている。