「作り笑い」でも免疫力はアップします!

笑顔や微笑みを浮かべるだけでも脳をリラックスさせますが、意識的に声を出して笑うほうが脳だけでなく全身に与える運動効果が高いといわれています。笑うと横隔膜が振動して、胃腸が活発に動くので筋肉の緊張もほぐれ、血行がよくなるからです。

「たとえ作り笑いであっても体への効果は普通に笑ったときとほぼ同じである」といわれています。

事実、NK細胞のはたらきが弱い人や基準値の人が、「作り笑顔」を続けた後にNK細胞が活性化したという実験結果が出ているのです。声を出して笑わなくても、笑顔だけでも免疫力がアップするというわけです。作り笑顔でもいいので、意識してやるように心がけましょう。

作り笑いといえば、「ラフターヨガ(笑いヨガ)」といって、笑いとヨガの呼吸法を組み合わせたヨガがあり、世界中で人気ですが、これもこうした科学的根拠に基づいて生まれたものといえます。

いくら笑いが体に良いからといっても、意識して笑うのはなかなか難しいものです。笑えるコツがあるとしたら、物事を否定的にとらえず、プラス思考で生きること。そして、日ごろからテレビや読書や人から聞いた話などで「おもしろい」と思ったことをメモしておいて、それを自分なりにアレンジして周りの人に話し、いっしょに楽しむことではないでしょうか。

免疫力を高める方法として、いま挙げたことのほかに、補完代替医療として実績のあるものの中から実践するのもよいと思います。

私自身は20年以上前から補完代替医療を実践してきた中で、これをうまく利用すれば期待を上回る効果があらわれることも多く経験してきました。とりわけ信頼のできるサプリメントを利用した治療に取り組んできた経験から、それらの効果にはいつも驚かされています。

いうまでもないことですが、補完代替医療は、西洋医学を否定するものではありません。西洋医学の足りないところを補うというイメージで、最近では「統合医療」という言葉とともに浸透してきています。